難聴の娘【保育園1ヶ月の様子】&【はじめて表現したサイン!】

聴覚障害の娘の子育て

3月生まれの娘は、この4月から保育園に通い始めました。両耳が重度の難聴ということで、保育の中での補聴器の装用やコミュニケーションについて心配がありましたが、まずは普通に「娘が保育園に慣れ楽しく過ごしていけるかどうか」というのが不安でした。保育園に通い始めて1ヵ月が経ったのでその様子を書き残したいと思います。

入園前の準備 ~耳に関する資料~

保育園の入園にあたり、補聴器や娘との関わり方についてまとめた資料の作成を行いました。聾学校からの提供資料、聾学校で知り合った先輩ママさんが作った資料、ネットで公開している方の資料なども参考にさせていたきました作成した資料の内容は以下のような内容にしました。

<娘の耳に関する資料>

  • 聴覚障害の内容
  • 聴力レベル
  • 補聴器について
  • 日常的なコミュニケーションについて
  • まわりの子供たち、保護者の方に対して

資料作成で心掛けたこととしては、細かいことを多く載せるのではなく、保育園の先生方が負担にならない程度の情報量で最初に知っておいて欲しい大事なポイントだけ簡潔に書くということでした。

「慣らし保育」の様子

◆ 慣らし保育 1日目

最初は1時間(9:00~10:00)から始まった慣らし保育。朝、部屋に入るとすぐにオモチャに興味津々で近づいて行ったので、大丈夫かな?と思いましたが、私が離れていく姿を見た途端に泣き出しました(笑)

補聴器はつけて行ったのですが、初日ということで補聴器は取り外すことにしました。先生に補聴器をどうするか確認したところ、「他の子が補聴器を取ってしまうかもしれないので・・」という言葉が返ってきたからです。その様子を察して「初日ですし、今日は外しておきます」と言って補聴器は持ち帰りました。
先生方がまず心配していたのがやはり『補聴器を他の子が取ってしまう(口に入れたり、壊してしまう)かも』という点でした。娘自身が補聴器を取ったり、口に入れてしまうこともありますが、それは他の子も同じことですよね。
補聴器をつけて欲しいという気持ちはありますが、そこは焦らず、とにかくまずは保育園に慣れること。先生方の不安がある中で無理に補聴器をつけてもらう必要はないと思います。

泣いている子供の姿を見ながら玄関を出ていく時の気持ちって、何とも言えませんよね😌 今までずっと一緒にいたのに・・ごめんよ😂 娘の第一歩を応援です!

◆ 慣らし保育 2日目

2日目も1時間(9:00~10:00)だけですが、保育園に着いた途端に娘は「もしかして・・置いて行かれるのでは・・」という予感がしたみたいです。すぐに泣いていました。

1日目の子供たちの様子を見た先生から「今日は補聴器をつけてみましょう」と言ってくださいました。とても有難かったです。

いざつけるとなると少し不安になりましたが、特に何事もなく1時間ずっと耳から外れることはなかったようです。娘も周りの環境に注意がいって、補聴器を構う余裕もないのでしょうね。この日もたくさん泣いていましたが、少しずつ慣れてくれると良いです。

◆ 慣らし保育 4日目

この日から保育時間が3時間(9:00~12:00)となり、給食が始まりました。娘は食べることが好きなので硬いもの以外は何でもバクバク食べてくれるので何も心配していませんでした。しかし、お迎えに行くと、「給食は1口食べて、その後はペッと出してしまって食べられませんでした😓」と言われ驚きました。これは心配だ。。
ということで、給食を1口しか食べない日がその後2日間くらい続き、家に帰ってからお昼ご飯を食べさせました。

◆ 慣らし保育 7日目

いよいよお昼寝がスタート。保育時間が6時間(9:00~15:00)となりました。この日、はじめて保育園から電話がかかってきました。「お昼寝のために補聴器を外したのですが、ピーピーピーという音鳴っていて・・大丈夫でしょうか。」という内容でした。電源は入ったままという事だったので、「おそらくハウリングです・・」と回答しました。事前に渡した資料にはハウリングの事は書いていなかったので、思ってもいない質問でした。でも、確かに初めて補聴器を扱う時にまず気づくことですよね。『よく今まで補聴器を外さずに過ごしてこれたな』とすごいと思いました。

お迎えの際、担任の先生に補聴器のことでよく分からない点はないか聞いて確認しました。担任の先生の他にも関わる先生はたくさんいるので、出来るだけ私自身が先生方に声をかけて補聴器や娘の事について伝えていくことが必要だし、大切だなと思いました。

ちなみに、心配だった給食は完食!!なんでもモリモリ食べているそうです。しかし、お昼寝は30分くらいしかできなかったようです。お迎えに行くと、泣きながらとても眠そうでした。。

通常保育がスタート

保育園に通い始めて10日目。この日から通常保育がスタートしました。慣らし保育が終わってから仕事復帰されるお母さんも多いかと思います。
娘に関しては、その性格もあって、やはり朝の送りの際は離れると泣いてしまう毎日です。1歳になったばかりですし仕方ないですね。息子の場合は1歳半から保育園に行っていましたが、すぐに泣き止んで保育園生活を楽しんでいたので、その子それぞれ違いがあるなぁ・・と感じますね。

現時点では、補聴器についての問題はほとんどありません。気になることと言えば、迎えに行くと補聴器をしていない日があるので、その時は「今日はお昼寝の後から付けられなかったのかな・・」と思います。迎えに行くと、先生の方から「今日は途中で外れてしまったので、そのまま取ってしまいました」などの報告をしてくださったりします。私の方から今日は〇〇についていかがでしたか?と聞くこともあります。先生方が補聴器の装用について意識して下さっているだけでも大変ありがたいです。

娘が表現した初めてのサイン

1歳1ヶ月を迎えた頃、娘が初めて自分の名前を表現するサインを表現してくれました!!これにはビックリ&感動しました。娘のサインネームは聾学校でつけていただき、日常の中で娘を呼ぶ時にこのサインも一緒に表現していました。それを娘がある日突然、自分の手で表現したので驚きました。

翌日、保育園に通う道に綺麗な色の花がたくさん咲いている花壇があるのですが、その花壇が近づいた時、娘がベビーカーの中で「花」の手話を片手で表現したのに気が付きました。私はびっくりしながら「!!?お花ね!!そうだね、今日もお花が綺麗だね!!」と返しました。私がいつもこの道を通る時に「お花綺麗だね」と声と手話で話しかけていたのを娘はよく見ていたので覚えてくれたのだろうと思います。
当たり前なのかもしれませんが、ちゃんと見て、きいてくれていたことが分かった瞬間でした。そして娘が伝えようとしてくれたことが、私も分かった。これって、コミュニケーションだ・・と思いました😭

娘は現在1歳1ヶ月ですが、「ママ」「パパ」という発語はまだありません。時々、「ままままままー!!」と泣きながら私を呼んでいるような場面があるのですが、それが「ママ」のことなのかは分かりません。
家庭でも保育園でも、これからどんどんコミュニケーションについて課題も不安も多く出てくると思いますが、今は娘が外に出て世界が広がり始めた段階だと思うので、この先の様子をしっかり見て行けるようにしたいと思うばかりです。

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